都市の分断を、地面の要素や人の進行の交差点と捉え、アニメーションで表現した。
都市を都市たらしめるものは人の多さ、密度、集合だ。カメラの画角や私自身の視界で、行く先の異なる他者が、一瞬だけ交わり、刹那的な関与がある。融合したり離れたり、瞬く間に変わる。
写真や映像をもとに、そのような人の物質的な交わり、進行の交わり、分断、関与をキーワードにスケッチした。
動きと音を持つ構造体は、他者の視線や進路、空間を分断し、分断される。
また、人は横断歩道や信号にも分断される。例えば展示ブロックは視覚が不自由な方のために道路に轢かれたものだが、そうでない人の進行にも影響を与えている。このように本来の機能以上に私たちを分断するものもある。
移り変わりの速さは渋谷の駅周辺などの都市開発の速さ、店舗の入れ替わりの速さなど、各地で起こるスクラップアンドビルドのスピード感と共通するものを感じている。
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